財務関数
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● DB関数
定率法で指定した期の減価償却を求める。 次の表は、1年ごとの減価償却費を算出したものです。
/ A B 1 取得価額 1,200,000 2 残存価額 200,000 3 耐用年数 5 4 初年度月数 8 5 6 年数(年目) 1 7 減価償却費 240,800 答えをだすB7のセルに次のように入力します。
「=DB(B1,B2,B3,B6,B4)」説明
「=DB」 → 減価償却を求めるための関数です。
「B2」 → 残存価額が入力されたセルがB2であることを指定しています。
「B3」 → 耐用年数が入力されたセルがB3であることを指定しています。
「B6」 → 求めたい年数が入力されているセルがB6であることを指定しています。
「B4」 → 初年度の月数が入力されているセルがB4であることを指定しています。
答えは上の図の条件なら、1年目の減価償却費が240,800となります。2年目、3年目の原価償却費を求める場合は、上の式をコピーして、「B6」の部分だけ変更します。例えばC7に2年目の原価償却費を表示する場合は、
C7に同じ式をコピーし、「B6」を「C6」に変更します。
「C6」のセルには、2年目も数値「2」を入力すればOKです。 -
● FV関数
積立の満期額を求めることができます。次の表は、利率、積立額、現在貯金額、期間の条件から満期時の額を表示したものです。
/ A B 1 年利(利率) 0.10% 2 期間(月) 72 3 定期積立 30,000 4 現在貯金額 500,000 5 6 満期時の額 ¥2,669、411 満期時の額を求めるセルB6に次のように入力します。
「=-FV(B1/12,B2,B3,B4)」説明
「=-FV」 → 満期額を求めるための関数です。
満期額がマイナスで表示されるため、「FV」の前に「-」が必要です。
「B1」 → 利率が入力されているセルがB1であることを指定しています。
「/12」 → 年利を月単位に変更するため、12で割ます。
「B2」 → 期間が入力されているセルがB2であることを指定しています。
「B3」 → 積立額が入力されているセルがB3であることを指定しています。
「B4」 → 現在の額が入力されているセルがB4であることを指定しています。
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● PMT関数
投資に必要な定期支払額の総計を求める。次の表は、年利、返済期間、借入金額の条件から支払額を求めたものです。
/ A B 1 年利 2,00% 2 返済期間(年) 10 3 借入金額 5,000,000 4 支払額 46,007 支払額を求めるセルB4に次のように入力します。
「=-PMT(B1/12,B2*12,B3)」説明
「=-PMT」 → 支払い額を求めるための関数です。
支払い額がマイナスで表示されるため、「PMT」の前に「-」が必要です。
「B1」 → 利率が入力されているセルがB1であることを指定しています。
「/12」 → 年利を月単位に変更するため、12で割ます。
「B2」 → 期間が入力されているセルがB2であることを指定しています。
「*12」 → 返済期間の年数を月数に変換するため、12をかけています。
「B3」 → 借入額が入力されているセルがB3であることを指定しています。
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● PPMT関数
投資期間内の指定した期に支払われる元金を求める。次の表は、期、年利、返済期間、借入金額の条件から支払額の元金を求めたものです。
/ A B 1 期(?回目) 10 2 年利 2.00% 3 返済期間 10 4 借入金額 5,000,000 5 6 支払額(元金充当分) 38,242 元金を求めるセルB6に次のように入力します。
「=-PPMT(B2/12,B1,B3*12,B4)」
説明
「=-PPMT」 → 支払い額の元金を求めるための関数です。
額がマイナスで表示されるため、「PPMT」の前に「-」が必要です。
「B2」 → 利率が入力されているセルがB2であることを指定しています。
「/12」 → 年利を月単位に変更するため、12で割ます。
「B1」 → 期が入力されているセルがB1であることを指定しています。
「B3」 → 返済期間が入力されているセルがB3であることを指定しています
「*12」 → 返済期間の年数を月数に変換するため、12をかけています。
「B4」 → 借入額が入力されているセルがB4であることを指定しています。 -
● IPMT関数
投資期間内の指定した期に支払われる金利を求める。次の表は、期、年利、返済期間、借入金額の条件から支払額の金利を求めたものです。
PMT関数とPPMT関数をこれに組み合わせることにより、このような表ができます。/ A B 1 期(?回目) 10 2 年利 2.00% 3 返済期間 10 4 借入金額 5,000,000 5 支払額 46,007 6 7 支払額(元金充当分) 38,242 8 支払額(金利充当分) 7,764 金利を求めるセルB8に次のように入力します。
「=-IPMT(B2/12,B1,B3*12,B4)」説明
「=-IPMT」 → 支払い額の元金を求めるための関数です。
額がマイナスで表示されるため、「IPMT」の前に「-」が必要です。
「B2」 → 利率が入力されているセルがB2であることを指定しています。
「/12」 → 年利を月単位に変更するため、12で割ます。
「B1」 → 期が入力されているセルがB1であることを指定しています。
「B3」 → 返済期間が入力されているセルがB3であることを指定しています。
「*12」 → 返済期間の年数を月数に変換するため、12をかけています。
「B4」 → 借入額が入力されているセルがB4であることを指定しています。支払額B5にはPMT関数を使用した式が入力されています。
支払額(元金充当分)B7にはPPMT関数を使用した式が入力されています。 -
● NPER関数 投資に必要な支払い回数を求める。
● PV関数 投資の現在価値を求める。
● RATE関数 投資の利率を求める。
● SLN関数定額法で、1期あたりの減価償却を求める。
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