エクセル測量テンプレート

楽らく測量!基準点セットはエクセルで作成した測量計算ファイルです。
エクセルと測量の基本的な知識があれば簡単に使えると思います。
また、入力するセルは水色なのでわかり易いと思います。

楽らく測量!基準点セットII (エクセル)の無料ダウンロードはこちら
※ベクターからは削除されました。 
フリーソフト(無料です)作者:Mr.Booさん
動作OS:Windows 10/8/7/Vista/X
エクセル2007以上が正常に作動する環境

ソフトの概要

★「観測方程式による面積分割計算」は、定面積分割の一手法として、
あらかじめ作製された画地確定図等の境界点をデジダイザー等で測定し、
これらの近似座標値に基づいて各種の誤差条件式
(観測方程式)を自動で作成し、分割点(新点)の最確値を求めます。

誤差条件式は、
①辺長 ②面積 ③方向角 ④直線 ⑤直交 ⑥夾角 ⑦等辺について
対応可能で、分割点に関わる部分についての条件を入力します。

条件に入力した値に近づくよう最小二乗法で最確値
(分割点=新点の座標)を求めます。
(観測方程式の重みは全て同じ)
条件数>=未知数(新点数×2)の場合に最確値が求まります。
条件数>未知数(新点数×2)の場合に標準偏差が求まります。

「観測方程式による境界復元」は、残存する境界点を確定点、
復元点を未知境界点とし、
①辺長 ②面積 条件を入力し、その値に近づくよう最小二乗法で
最確値(復元点の座標)を求めます。

計算方法は、条件式が7つから2つになっている点が違いますが
「観測方程式による面積分割計算」と基本的に同じ方法です。

本ファイルにより、
数値法による既知の座標値と数個の筆界点が残っていれば、
観測方程式法により、比較的正確にもとの
面積・辺長を有する筆界点を復元することが可能です。

両ファイル共に全シートを表示し、数式も表示しています。
基本的に、左側のシートから順番に計算させています。
興味のある方は数式等ご覧ください。

観測方程式~行列計算~標準偏差の求め方は、
水準網、簡易網、厳密網、自由網平均と基本的に同じ方法になります。

残差が大きいときは、最確値を近似値とみなして再度入力します。
ただし、繰り返し入力しても精度が良くならないときは、
数学的に見て不可能な条件設定をしているか、
近似値に大きな誤りがある場合が考えられますので、点検してください。

また、数値法でないときは、面積調整を加味した
ヘルマート変換「ヘルマート変換(面積補正)」を用いることもできます。

★簡易網と結合トラバース(簡易網単路線)の違う部分は交点の有無です。

交点が無いのが結合トラバースです。
交点の1.平均方向角と2.平均座標を決定する段階で、
それぞれ1.測角数と2.路線長の逆数により
Y・X網は重量付平均(観測方程式でもOK)を、
A・H網は条件または観測方程式による平均を任意網は
観測方程式による平均を採用ています。

条件方程式は、コンピュータ-で流れ作業的に
自動で計算を行わせることが難しいため、観測方程式が主流です。