数学関数
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● CEILING
基準値の倍以上になるよう処理する数値を切り上げる。例えば基準値が5、処理する数値が30の次の式 30÷5=6 では、30は5で割りきれるので、5の倍数は30となります。
これをCEILING関数の式にあてはめると、次のようになります。「=CEILING(30,5)」 このCEILING関数の答えは30となります。
しかし、処理する数値が31なら「=CEILING(31,5)」となり、答えは35となります。
これを表にすると次のようになります。/ A B C 1 31 5 35 C1のセルに、求める答えを表示させる式を次のように入力します。
「=CEILING(A1,B1)」説明
「A1」処理する数値が入力されているセルがA1であることを指定しています。
「B1」基準値となる数値が入力されているセルがB1であることを指定しています。
この表のA1とB1の数値をいろいろと変えてみると理解できると思います。
実用性としては、要求された数をA1、箱に入っている数がB1、要求された数に必要な
箱の数をC1とした使い方があります。 -
● FLOOR
基準値の倍以上になるよう数値を切り捨てる。>FLOOR関数はCEILING関数とは逆に数値を切り捨てます。
使い方はCEILING関数と同じで、次のようになります。
/ A B C 1 31 5 30 C1のセルに、求める答えを表示させる式を次のように入力します。
「=FLOOR(A1,B1)」説明 (CEILING関数参照)
CEILINGをFLOORに変えただけですが、結果は切り捨てが実行され、
答えは30に変わります。 -
● INT
小数点以下の数値を切り捨てる。商品の価格などで、小数点以下の処理を切り上げたり、切捨てしたりするのに便利です。
数値をそのまま入力すると切り捨てとなりますが、数値の前にマイナス記号を入力すると切り上げとなります。
「=INT(15.5)」 → 答えは15となります。
「=INT(-15.5)」 → 答えは-16となります。
これを表にすると次のようになります。/ A B 1 合計(税込み) 請求価格(円) 2 1417.5 1417 切捨てを実行して表示するB2のセルに次のように入力します。
「=INT(A2)」説明
「=INT」 → 切捨て実行に使う関数です。
「A2」 → 切捨てる元となる数値が入力されているセルがA2であることを指定しています。 -
● MROUND
指定した数値の倍数になるように、切り上げ、切捨てを行う。次の表のように使うことができます。
注文された個数に対して何箱必要か表示する表です。(1箱20個入りの場合)/ A B C 1 注文個数 1箱単位内数量 必要箱数 2 250 20 13 この式は 250÷20=12.5 と同じですが、関数により余りが倍数の半分以上であるため
切り上げとなり、答えは13となります。
必要個数を表示するセルC2に次のように入力します。
「=MROUND(A2,B2)/B2」
説明
「=MROUND」 → 切り上げ、切捨てを実行させる関数です。
「A2」 → 注文個数が入力されたセルがA2であることを指定しています。
「B2」 → 1箱に入っている数量が入力されたセルがB2であることを指定しています。
「/B2」 → 答え全体を1箱単位内の数量でわるため、その数値が入力されたセルが
B2であることを指定しています。
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