レーシングカート(ミッションカート)
CRGのブレーキが走行中に固着したので点検するとフロントもリヤも全てロックされてる。

なのでマスターシリンダーが固着してしまったようだ。
上の写真のやつです。
ここのオイルに圧をかけて4つのブレーキを作動する重要な部分です。

かなり詳しく分解の様子を写真付きで説明しておきます。
年式とかメーカーにより形は作りの違いがありますが、基本的なことは同じなので
他のカートでも参考にはなるかと思います。

次の写真の位置にあるブレーキケーブルに接続された黒い四角い2個のパーツです。
ミッションカート用のフロントとリアなので普通のカートなら1個しかないです。
レーシングカートのブレーキ分解1

フタが2個のボルトで固定されているのですが、かなり硬いかもなので先に緩めておきます。
実際ネジがいかれるかと思うほど硬かったです(*_*; ※六角レンチが必要!
CRGマスターシリンダーの取り外し

ブレーキケーブルを外しますが、金属のピンで抜け止めしてあり
そのピンを割りピンで抜け止めとなっているので、それを引き抜き外します。
カートのブレーキワイヤーを外す

外したのがこのピンです。
これでロックが解除されたので原因はやはりここですね!
ブレーキのロックピンと割りピンを外す

★次の作業は注意!
次にブレーキホースを外しますが、このボルト緩めるとブレーキオイルが漏れてきます。
ブレーキオイルは塗装を剥がすしサビを発生させるので
できればフレームにオイルがかからないように!
写真のようにラップでカバーしてみました。
カートのブレーキホースを外す

もう一つ注意はこのボルト中が空洞なので折れる可能性あるので注意して緩めます。
オイル漏れ防止のシムが2枚入っているので落としてなくさないように注意!

外すと次の写真のような感じです。
ブレーキホースのボルト

マスターシリンダーを固定しているボルトを六角レンチで外します。
反対側は10mmくらいのナットです。
ブレーキ本体の固定ボルトを緩める

本体の固定ボルトを外した写真。
中間にワッシャーが4つ入っているので落とさないように注意!
マスターシリンダーが外れた

オレンジ色のダストブーツが破れていますが、これは消耗部品なので出来れば交換。
CRGの定価は1個1300円。

完全に取り外すと次のようにホースだけ残る。
カートのブレーキホースの先端

外したマスターシリンダーの単体2個
マスターシリンダー単体

最初に緩めておいたフタのネジを完全に外すと次のようにフタが外れる。
オイルタンクのフタを外す

白いプラスチック製のカバーが出現!
これを外すと裏側にはパッキンを兼ねたゴムのフタがハメてある。
オイルタンクのパッキンを外す

中のオイルはかなり酷い汚れです。

オイルを捨ててブレーキクリーナーで清掃しました。
オイルタンクの清掃

シリンダーへのオイル通路が出現しました。
このシリンダーはタンクがないからエア抜きもやりにくいと思ったけど、
これがオイルタンクだったんだと清掃してみて解りました。
(もろにピストンが見える構造と思っていたので)

錆サビになってるレバーを外します。
次の写真の親指の先に見えるピンの丸いところがロックの輪になっているので
これをを持ち上げてから引き抜くとピンが抜けます。
レバーのピンを外す

外したピンとレバーです。
外したレバーの写真

単純に差し込みされているだけなので引っ張ると抜けます。
外したピンとレバーの写真

シリンダーの中をの覗いてみた。
シリンダーの中の写真

奥に見えるのがピストンで見えにくいけど上に抜け止めの小さなボルトがある。

次の写真がその抜け止めのボルトを外すところなのだが
★ここで重要な注意!!

これを外す前に必ずピストンを奥くまで押し込んだ状態でボルトを外します。
プラスドライバーでもいいし金属の棒で押し込みます。

これをしないと中のスプリングの力でパーツがぶっ飛ぶのと
ボルトが緩んだ瞬間にピストンがボルトと接触しながら外れるため
ピストンに傷が入ってしまいます。
この傷の出っ張りがシリンダーの内部にも傷を作る原因となるしオイル漏れの原因となります。

ピストンのロックボルトを外す

ボルトが外れたらピストンを引き抜く。
次のがピストンとスプリングでオイル漏れ防止のシールが付いている。
ピストン本体とスプリング

次の写真の印したのがピストンシール2個で消耗品なので替えたほうが良いです。
CRGの定価は1個500円 4個だと2000円は高いねー!!
自動車用のだと4個で1個分の価格だと思うけど!?
ピストンシールを外す

スプリング側のシールは押し込みしてるだけなので簡単に取れます。
先端のはピストの溝に挟み込まれてるで傷つけないように薄いバーを挿入してコジらないと外れない。

後のシールを押さえてる金属パーツはスプリングにハマってる状態で取り付けるのですが
上の写真は逆向きに写ってるので注意!
外した時にパーツの向きを確認しておいたほうが良いです。

これで全て外したのでシリンダーの内部の清掃と錆落としとかして綺麗になったら
逆順で組み込めばOK!
その前に次のシリコングリスをピストンとシール外周に
それからシリンダーの穴の内面に塗布してスムーズな動きと傷防止をします。
ブレーキ用のシリコングリス

ブレーキに利用できるのであれば上の写真のグリスでなくて良いですが
たまたま見つけたのがこれ!耐熱もあってブレーキ関連用です。
ホームセンターの車パーツ関連にありました。

挿入したピストンとレバー先端の金属が接触する部分にも塗布することを忘れずに!

★ピストンは上で先に注意を記載しましたが
挿入時も必ず置くまで押し込みした状態で抜け止めのボルトを締めます。

割りピンは古くなると外した時に折れるので交換が必要です。
折れなくても交換したほうが良いですが。
かなり小さな割りピンだけどホームセンターにありました。
サイズは2.0だったかな?

追記ダストカバーやゴムのシールとかの消耗品は楽天のモノコレでも発見。

全部取り付け完了したらブレーキオイルを入れてエア抜きが必要です。
今回はここまで、エアー抜きは次回です。

「CRG ブレーキ マスターシリンダー分解とパーツ交換(詳細画像付き)レーシングカート」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: My Homepage

現在コメントは受け付けていません。