過去の投稿でシフトレバー(シフトアーム)取付部の摩耗で溶接対応をアップしましたが
溶接が外れてしまったので、交換することにしました。

シフトスピンドルも摩耗しているので両方の交換が必要ですが
これを交換するにはミッション(クラッチ)付近のオーバーホールが必要です。

この作業の途中でクラッチも外すのでクラッチ交換の作業の参照にもなりそうです。
ミッションカートのエンジンですが、バイクのYZ125も作業は同じと思います。

交換するのはこのスピンドルです。
シフトスピンドル

どの部分か?であれば「シフトレバーの溶接」記事を見てください。

まず最初にカバーを外します。
yz125クラッチカバー

外周の6個のボルトを外しますが
パッキンが貼りついていたりするので直に外れないです。
再利用ならやぶらないように外します。(パッキンは交換がベスト)
最初にプラスチックハンマーなどでショックを与えないと隙間ができないかも!
隙間ができたら傷つけないように隙間をマイナスドライバーなどでコジル。

外したカバーの裏側はこうなってる
クラッチカバーの裏側

カバーを外したらスピンドルが登場かと予想していたら
クラッチ本体が登場で、クラッチを外さないとシフトスピンドルは交換できない。
YZ125のクラッチ

赤丸した5個のボルトを外す。
これでクラッチ本体のカバーが外れる。

ボルトを外すとスプリングが同時に取れる(前に引っ張るだけで出てくる)
クラッチのスプリング

外したクラッチ本体のカバー裏側
クラッチ本体カバーの裏側

外したミッション側はこうなってる。
クラッチ本体を固定するボルト

外周にあるリング形状のがクラッチディスクで手前に引っ張るだけで外れる。
ディスクとプレートが交互に重ねてあるので組む時に間違えないように!
なのでクラッチディスク交換だけなら簡単ですね!

2度目のショック!
中央にクラッチを固定する大きなナットが登場!
これが素直に緩んでくれる気がしない(*_*;
なっと手持ちのボックスの最大サイズの27
まず、ナットの奥にある緩み止めのワッシャーをマイナスドライバーを当て
ハンマーでたたいてロックを外す。

反対側に付いているスプロケットに回り止めをする。
(専用工具がないので、よろしくないがウォーターポンププライヤーで挟む)
ロックナットにボックスをかけて回すと、予想外に簡単に緩んだ。

それで外れたのがこれ内側のケース
クラッチ本体の取り外し完了

外側のケースは引っ張でば出てくる。
クラッチケース外側

クラッチケースの外側と内側の裏
クラッチ本体の裏側

そしてミッション側を見て3度目のショック
やっと見えたシフトスピンドル

ついにスピンドルが登場するが、外側のカバーで押さえてあるので外れない。

それがよくわかるズームアップ写真
スピンドルの拡大写真

スピンドルのシャフトは外側のカバーで外れないようになっているから
このカバー全体を外す必要がある。

大がかりになってきたので、ここでちょっと確認。
そこまでして修理する必要のあるエンジンなのか確認する必要あり。
これはスペアエンジンになる予定だが、そもそもスペアにお金をかける必要があるか?
その価値はあるか?

で、重要なピストンとシリンダーを先に確認してみることにした。

シリンダーヘッドは5個のボルトを外すだけで簡単に外れる。
で、外したのがこのシリンダーヘッドの裏側
シリンダーヘッド

シリンダー内部の確認
シリンダー内部

奥までピストンを下げて確認すると予想以上に綺麗。
シリンダーに傷もないしデトネーションによる傷もできてない。
摩耗はあるようでピストンとシリンダー間の隙間はちょつと広がってるかな?
でも
練習用または万が一のスペアとして利用するには問題なさそう。

この確認で作業続行の意欲が出てきたので作業再開だが
続きの説明は写真多すぎのため次回の近日アップにします。

追記
YZ125はもう生産されてないし、こんなに古いエンジン(4P)はパーツ入手が難しい。
しかし、バイク兼用のパーツなら古くても入手可能(全てのパーツではないが)
なので、クラッチやミッションのパーツは入手し易いかも?